東京都新宿区 高田馬場駅前にあった私立高田高校昭和42年3月卒業生の回顧録

〜目次〜

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序章
《前 文》
第一章
《入学前》
第二章
《高校受験案内書》
第三章
《高校時代の成績》
第四章
《英語の教科書》
第五章
《生徒手帳》
第六章
《各生徒》
第七章
《親友・田所誠一郎》
第八章
《各先生》
第九章
《恩師・磯貝瑤子先生》
第十章
《修学旅行》
第十一章
《ガール・フレンド》
第十二章
《当時の昭和史》
第十三章
《全卒業生名簿》
第十四章
《高田高校概略》
第十五章
《雑記》
第十六章
《編集長と著者》
あとがき
《総決算》
参考資料
《当時の記録》
さよーなら!
《別れの音色》

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第十六章《編集長と著者》

 ある出版社の応接室での編集長(青山優子=あおやまゆうこ)と著者(早乙女綾=さおとめりょう)の対談です。

編集長 本日は弊社へようこそ。大歓迎致します。
著 者 お招きを戴きありがとうございます。この日を楽しみにしておりました。
編集長 申し遅れまして申し訳ありません。私は編集の責任者・青山優子と申します(編集長が著者
    に名刺を渡す)。
著 者 私はこの作品を執筆した早乙女綾と申します。
編集長 さあどうぞお掛け下さい。
著 者 どうもありがとうございます。早速お言葉に甘えさせて戴きます。処で編集長とお会いする
    との事で今日お邪魔していますが、編集長とは年配の男性を想定していました。こんなにも
    若くて綺麗な女性とは想定の範囲外でした。
編集長 お褒め戴きありがとうございます。しかし私では役不足に見えますか?
著 者 とんでもない、想定外の喜びです。こんな事ってあるんですね?20代の若さとお見受けし
    ました。
編集長 (笑)こう見えても間も無く三十路の中盤を越えるんですよ。若さとバカさが同居している
    のかも知れません。四捨五入では既に40なんですよ。
著 者 そうすると鼠年ですか?
編集長 ピンポーン!なんちゃって、こんな事言ってごめんなさい。私って調子者なので、
    つい・・・。
著 者 (笑)ははは、そんな事を言うなんて面白い人ですね。そうすると私とは二周り違いますか
    ら親子程の歳の開きがありますね。 
編集長 では大先輩宜しくお願い致します。処で飲み物はコーヒー、紅茶、緑茶がありますが何が宜
    しいですか?
著 者 ではブラックをお願いします。
編集長 はい、承知致しました。ブラックを直ぐに用意致します。
    (社内電話 編集長=まりちゃん、ブラックとレモンティーを第一会議室にお願いね。
          まり子=はい、第一会議室にブラックとレモンティーを今すぐにお持ち致し
    ます。)
編集長 さて今回の作品内容について色々お尋ねしたいのですが宜しいですか?
著 者 はい、どんな事でもありのままに正直に本当の事をお話するとお約束致します。事実を曲げ
    たり隠したり、真実以外は一切語らないと誓います。
編集長 (笑)ははは!
著 者 何が可笑しいのですか?
編集長 だって裁判の証人宣誓みたいな感じがするんですもの。もっとリラックスして友達言葉でい
    いんですよ。あっコーヒーが来ました。どうぞお召し上がり下さい。
著 者 では早速戴きます。
編集長 では質問を致します。
著 者 どうぞお願い致します。
編集長 これを執筆する事になったきっかけは何だったのですか?
著 者 この文章は2004年に高田高等学校(東京・高田馬場駅前》というタイトルのH.P.として
    出しました。しかしそれは文章だけの単純で平面的な作文にしか過ぎなく、魅力も面白味も
    全く無く出版社からも全く相手にされませんでした。従って今回は大きく立体的かつ総合的
    な視点から描きたかったのです。つまり私は今(還暦)迄の人生を振り返って高校時代の3
    年間が人間関係に於いて一番恵まれていた有意義な時代であり、その部分にスポットを当て
    て徹底的に分析・解明しそれを文章で表現してみたかったのです。
編集長 それにしても40年以上も前の古い事を良く覚えていらっしゃいましたね?
著 者 総てを完全に記憶していた訳では無く少しずつ文章を書いていく中で思い出しながら記載し
    た部分もかなりあります。
編集長 昔の物、例えば成績表、教科書、生徒手帳、写真、彼女からの手紙、そして答案用紙迄よく
    お持ちでしたね?
著 者 私は貧乏性で捨てるに捨てられず、ずるずるとここ迄来てしまって気が付いたら40年以上
    もの歳月が経過していたという次第です。勿論今更処分する気は全くありません。他人から
    見たらただの塵でも、私にとっては青春の思い出が一杯詰まったとても大切な宝物なの
    です。
編集長 (笑)特にその中で0点の試験がありましたがとても可愛い点数でしたね?
著 者 今だからそう思いますが当時は恥そのものでした。優秀な点数ならともかく、0点なんかを
    よく保管していたと自分でも感心しています。それにしても懐かしさが込み上げて来ます。
編集長 田所様と瑤子先生の記述が非常に多いですね?
著 者 田所と私は親友であり、瑤子先生は私の恩師でした。この二人は私の高校時代を語るに当
    たって必要不可欠な人物でした。しかしこの二人は2006年に相次いで逝去してしまいま
    した。その二人に焦点を絞って正直な気持ちで文章にして表現したかったのです。
編集長 当時の一番の悩み事は何でしたか?
著 者 特に1年の時は成績が悪くビリから3番で赤点が3科目もあって落第するかも知れないとい
    う不安感でした。高校は義務教育と違い落第がある事は知っていました。それでも瑤子先生
    から評価されていたので救われていました。彼女は私の生殺与奪の権を握るいい意味での権
    力者でした。
編集長 一番印象に残る事は何でしたか?
著 者 第六章の田所のコーナーにありますが、卒業式の5日前に田所が二人連れの女の子をナンパ
    して、私と田所がそれぞれ別々のカップルに別れて喫茶店の同伴席に行った事です。その他
    2年の2学期の終業式で瑤子先生から私の英語の成績がクラスで1番と言われた事です。
編集長 残念な出来事は?
著 者 本文では触れていませんが目標としていた大学に入れなかった事です。高校入試は6校受け
    て3勝3敗でした。大学は5校受けたのですから悪くても2勝3敗だと思っていたのです
    が、最終結果は1勝4敗の惨敗でした。高校受験とは大きく違って大学受験は甘くありませ
    んでした。
編集長 早乙女様にとっての高田高校とは一口で言えば何だったのですか?
著 者 とても素晴らしい人間達との出会いの場であり、今にして思えば心の故郷でした。
編集長 今回のこの作品は早乙女様にとって十分に満足・納得の行く出来・内容でしたか?
著 者 私個人的にはよくやったという充実感・達成感はあります。そうゆう意味では自己満足をし
    ております。
編集長 一番苦労した点はどの部分でしたか?
著 者 好きな事をやっていたのですから苦戦した部分は全くありませんでした。ただ私は仕事の都
    合上自由になる時間は日曜の午後、それもほんの数時間しか無く、時間の捻出が大変でし
    た。その為執筆の着手から完成迄の期間が長くなってしまった事です。ただ残念に思ったの
    は元副理事長へ当時の高田高校の資料の閲覧を求めたのですが協力を得られなかった事です。
編集長 (笑)性に関する記述が随所に散見されますね?
著 者 高校生なのですからそれがあって当然であり、それを無視すれば面白くないし第一不自然に
    なってしまいます。この程度の表現はあって当然と心得ます。しかも公序良俗に反する内容
    では無いのですから、これで良いのではないかと考えます。編集長 私達の出版社に対して
    ご意見、ご要望等何かありますか?
著 者 特にリクエストはありませんが、私の作品をお読みになってそれを評価して戴いた事につい
    て心から深く感謝しております。ありがとうございました。
編集長 早乙女様の作品はこのまま埋もれさせてしまうには余りにも惜しい逸品です。上司共相談し
    たのですが、私共が全面的にバックアップしサポート致しますので是非出版化をお勧め致し
    ます。
著 者 いい評価をして戴き大変有り難く、嬉しく思います。しかしお申し出の件についてはよく考
    えた上でお返事致します。
編集長 前向きの回答を期待しております。そしてまたお目にかかれる日を楽しみにお待ちしており
    ます。
著 者 ありがとうございます。ではこれで失礼致します。
編集長 おつかれさまでした。失礼致します。 
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